やさしい多様性ワークショップ

形も大きさも違う空き箱で!『みんなのいえ』工作

Tags: 多様性, 工作, おうち遊び, 空き箱, リサイクル

はじめに:身近な空き箱で多様性を感じる

身の回りにある様々な空き箱は、形も大きさも様々です。この工作では、ご家庭にあるそのような身近な空き箱を材料に、個性豊かな「いえ」を作り、それらを組み合わせて「みんなのいえ」や「まち」を作る活動を行います。このシンプルな活動を通して、形や大きさ、特徴が違うものが集まる面白さや、それぞれの「ちがい」が素敵な個性となることを子どもたちが自然に感じ取れるように促します。

『みんなのいえ』工作で学べる多様性

この工作は、主に以下の多様性テーマと結びつきます。

特別な材料や難しい技術は不要で、手軽に始められる点がこの工作の特長です。

準備するもの

ご家庭に通常あるものや、100円ショップなどで手軽に入手できるものを使用します。

作り方

簡単なステップで進めます。お子様の年齢や興味に応じて、一緒に作業を進めてください。

  1. 空き箱を集め、選ぶ: まずは、家にある様々な空き箱を集めてみましょう。お子様と一緒に「どんな形があるかな」「大きい箱と小さい箱があるね」と話しながら、使いたい箱を選びます。形や大きさ、素材の違いを意識すると、より多様な「いえ」が生まれます。
  2. 空き箱を組み合わせる: 選んだ空き箱を自由に組み合わせて、家の形を作ります。箱を縦に置いたり横に置いたり、複数個を積み重ねたり並べたりしながら、色々な形の家をイメージします。のりやセロハンテープで箱同士を固定します。もし大きな家を作る場合は、土台となる箱を決めてから進めると安定します。
  3. 窓やドア、屋根などを描く・貼る: 箱が家の形になったら、窓やドア、屋根などの細かい部分を作り始めます。マーカーで直接箱に描いたり、折り紙を窓やドアの形に切って貼り付けたりします。屋根は別の箱を貼り付けたり、折り紙や布などを乗せたりしても良いでしょう。どのような窓やドアにしたいか、お子様にアイデアを出してもらいながら進めます。
  4. 色を塗る・飾り付けをする: 描いた線の上から色を塗ったり、箱全体に色を塗ったりして家を彩ります。クレヨン、色鉛筆、マーカーなど、使いやすいもので構いません。さらに飾り付けたい場合は、布や毛糸、ボタンなど、身近なものを使って自由に装飾します。キラキラした紙を貼るなど、それぞれの家の個性を出すことを楽しみます。
  5. 完成した「いえ」を並べる: いくつかの個性的な「いえ」ができたら、それらを並べてみましょう。テーブルの上や床などに「まち」を作るように並べてみます。形も大きさも飾り付けも違う家が集まる様子を観察します。「これが〇〇ちゃん(または△△くん)のいえ」「これは四角いおうちだね」「このおうちには丸い窓があるね」など、それぞれの「いえ」の特徴を認め合う声かけをします。

多様性テーマに関する声かけヒント

工作の各ステップや完成後に、以下のような声かけをすることで、多様性について考えるきっかけを作ることができます。

このような会話を通して、物の違いを認め、様々な個性を持つ人々が共に暮らすことへのポジティブなイメージを育むことができます。

対象年齢

この工作は、材料の準備から片付けまで含めて、3歳くらいから小学校低学年のお子様まで幅広く楽しんでいただけます。小さなお子様には箱の組み合わせや糊付けを手伝ったり、描き方をサポートしたりしながら、小学校年齢のお子様には飾り付けなどを工夫するよう促したりと、成長に合わせて関わり方を調整してください。

まとめ

身近な空き箱を使ったこの工作は、短時間で手軽に始められ、片付けも比較的簡単です。そして何より、形や大きさ、飾り付けの違いを通して、多様なものが集まることの面白さや、それぞれの個性を認めることの大切さを、遊びながら自然に子どもたちに伝えることができます。ぜひ、お子様と一緒に様々な空き箱を集め、世界に一つだけの「みんなのいえ」や「まち」づくりを楽しんでみてください。