やさしい多様性ワークショップ

いろいろな紙を貼り合わせて作る、ふしぎな生き物

Tags: 工作, 多様性, おうち遊び, 簡単, 紙遊び, 創造力

いろいろな紙で生まれる多様な形と色

ご家庭にある様々な種類の紙を使って、自由な発想で「ふしぎな生き物」を作る簡単な工作をご紹介します。形や色の異なる紙を組み合わせるこの活動は、一つ一つの違いが集まることで生まれる新しい発見や面白さを子どもたちが体験する機会となります。多様な要素が集まって魅力的なものが生まれることを、遊びを通して自然に感じ取っていただけます。

この工作は、特別な材料を準備する必要がなく、短時間で取り組めるため、日々の生活の中にも手軽に取り入れていただけます。

準備するもの

これらの材料は、ご家庭にあるもので十分に対応できます。もし不足があれば、100円ショップでも手軽に入手できるものばかりです。

作り方のステップ

この工作は、紙をちぎったり、貼ったりするシンプルな工程です。

ステップ1:いろいろな紙を集める、または準備する

ご家庭にある、様々な色や柄、質感の紙を集めます。新聞紙、折込チラシ、お菓子の箱、包装紙など、身の回りにある不要になった紙で構いません。子どもと一緒に「どんな紙があるかな?」と探してみるのも楽しいでしょう。

集めた紙を、手でちぎりやすい大きさにしたり、小さくちぎったりします。小さな子どもであれば、大人が小さめにちぎって準備してあげると、すぐに貼り始めることができます。少し大きくなれば、自分で好きな形にちぎることも楽しめます。はさみを使う場合は、子どもが安全に使えるものを用意し、大人が使い方を見守ってください。形を整えることにこだわりすぎず、自由な形になることを楽しみましょう。

ステップ2:台紙を用意する

作品の土台となる台紙を用意します。画用紙や厚紙があれば適していますが、不要になった段ボール箱の切れ端なども利用できます。好きなサイズや形にカットして使用してください。

ステップ3:ちぎった紙を自由に配置する

ステップ1で準備した、ちぎった紙を台紙の上に並べてみます。いきなり貼り始めるのではなく、まずは「こんな形にしてみようかな」「この色とこの色を隣に置いてみよう」と、自由に紙を置いてみて、どんな「ふしぎな生き物」ができそうか想像を膨らませます。胴体はこの紙、手足はこの紙、顔はこの紙のように、体のパーツに見立てて並べてみても良いでしょう。

ステップ4:のりで紙を貼り合わせる

配置が決まったら、のりを使って台紙に貼り付けていきます。紙の下にのりをつける際も、全体にしっかりつける必要はありません。端の方に少しつけるだけでも、紙の重なり具合で立体感が出たり、動きのある表現になったりします。

異なる形や色の紙をどんどん重ねて貼っていきます。想像上の生き物なので、どんな形でも、どんな色合いでも間違いはありません。「こんな紙とこんな紙を組み合わせたら、面白い模様になったね」「このギザギザの紙は、何の体の部分にしようか?」などと声かけしながら進めると、子どもの発想がさらに広がるでしょう。

ステップ5:仕上げる

全ての紙を貼り終えたら、のりが乾くのを待ちます。乾いたら、オリジナルの「ふしぎな生き物」の完成です。目を描き足したり、余った紙で背景を作ったりしても面白いでしょう。

多様性テーマを深める声かけヒント

この工作を通して、子どもと多様性について話す機会を持つことができます。

まとめ

「いろいろな紙を貼り合わせて作る、ふしぎな生き物」は、身近な材料で手軽に楽しめる工作です。様々な形や色の紙を組み合わせる遊びを通して、子どもたちは違いがあること、そしてそれらが集まることで生まれる新しい価値や面白さを自然に感じ取ることができます。

完成した自分だけの「ふしぎな生き物」は、子どもたちの創造力の証であると同時に、多様な要素が調和して生まれる世界の美しさを示す小さなアート作品となります。短い時間でも、子どもとの豊かなコミュニケーションと多様性への気づきを育む時間をお過ごしいただけることを願っております。

対象年齢の目安: 3歳〜小学校低学年