やさしい多様性ワークショップ

クレヨンと紙でできる!「いろいろな色」の顔を描く遊び

Tags: 多様性, 工作, お絵かき, 人の色, 違いを認める, 簡単

「いろいろな色」の顔を描く遊びのご紹介

この遊びは、身近な画材であるクレヨンや色鉛筆、紙を使って、人の顔の色の多様性について子どもと発見する機会を持つことを目的としています。特別な準備は不要で、短時間で取り組むことができます。様々な肌の色や髪の色が存在することを知り、それぞれの違いを自然に受け入れるきっかけとなる活動です。

準備するもの

遊び方・作り方(ステップ)

ステップ1:顔の輪郭を描く

紙に鉛筆やペンで、円または楕円の顔の輪郭を描きます。大人の手伝いが必要であればサポートしてください。子どもが自由に描いても構いません。描く顔の数は複数でも良いでしょう。

ステップ2:肌の色を選んで塗る

クレヨンや色鉛筆を広げ、描いた顔の肌の色を塗るための色を選びます。「どんな色があるかな」「あなたの肌の色に一番近いのはどれかな」「身近な人の肌の色は何色に見えるかな」などと声かけをしながら、子ども自身に色を選ばせます。薄いピンク、ベージュ、茶色、黄色など、様々な「肌色」と呼ばれる色があることを実際に目で見て選び取る過程が重要です。選んだ色で顔の中を塗ります。

ステップ3:髪の色を選んで塗る

次に髪の色を塗ります。黒、茶色、黄色、オレンジなど、髪の色も様々な色があることを伝えます。「髪の毛は何色にしようか」「この色は何色の髪の人に似ているかな」などと話しながら、色を選び塗ります。もし身近に様々な髪の色の人がいれば、具体的に「お父さんの髪の毛は何色だったかな」などと話してみることも良いでしょう。

ステップ4:目、鼻、口などを描き加える

肌と髪の色が塗れたら、目、鼻、口などの顔のパーツを描き加えます。ペンでもクレヨンでも、好きな方法で描いて構いません。眉毛の色、目の色なども、様々な色があることを知らせる機会にできます。

多様性テーマを深めるヒント

この遊びを通して、子どもに多様性について伝えるためには、以下のような声かけが有効です。

正解の色を教えるのではなく、「色々な色があること」「違いがあること」そのものを肯定的に伝えることに焦点を当てます。

対象年齢

3歳〜6歳くらいのお子様におすすめです。クレヨンを使って色を塗ることに興味を持ち始める年齢から楽しめます。より年齢が上のお子様であれば、様々な国の人の肌の色を調べたり、絵の具を混ぜて自分の肌の色を作ってみたりと、発展的な活動も可能です。

まとめ

この「いろいろな色」の顔を描く遊びは、特別な準備や難しい手順は一切ありません。しかし、身近な「色」を通して、人の外見には多様性があること、そしてその違いを自然に受け入れることの大切さを、遊びながら子どもに伝えることができます。短い時間でも、子どもとのコミュニケーションを楽しみながら、多様性へのやさしい入り口となることを願っています。