やさしい多様性ワークショップ

おうちにあるもので!『好きな色・かたち』で発見する装いの多様性お絵かき・コラージュ

Tags: 多様性, 工作, アート, 装い, 家庭にあるもの

身近な「服」から多様性を考える

私たちの身の回りには、様々な「違い」があります。肌の色や目の色、髪の色、体の大きさ、好きな食べ物、得意なこと、感じ方...。そして、「着ているもの」もまた、人それぞれ異なるものです。

今回のワークショップでは、子どもたちが身近に感じる「服」に焦点を当て、好きな色やかたちを使って自由にお絵かきやコラージュをすることで、「装いの多様性」について発見し、考えていきます。特別な材料は必要ありません。おうちにある紙やクレヨン、ハギレなどを使って、手軽に取り組むことができます。

この活動で伝える多様性のテーマ

用意するもの

活動手順

この活動は、描くことと貼ることを組み合わせることで、視覚的にも触覚的にも多様性を感じやすくなります。お子様の年齢や興味に合わせて、描くだけ、貼るだけ、あるいは両方組み合わせて、自由に楽しんでください。

  1. 準備をする:

    • テーブルの上に、用意した紙、描くもの、貼るもの、ハサミ、のりを並べます。
    • お子様に「今日は好きな服を作る遊びをしようね」と声をかけ、興味を引きます。
  2. 服の形を描く:

    • 紙の上に、服の基本的な形(Tシャツ、ワンピース、ズボン、スカートなど)を自由に描きます。
    • 保護者の方が輪郭だけ描いてあげたり、服の形に切り抜いた紙を数枚用意しておいて、それに装飾していく形でも構いません。
    • 「どんな形の服にしようかな?」「長い服がいいかな?短い服がいいかな?」などと声かけをしながら進めましょう。
  3. 色や模様で飾る(描く編):

    • 描くものを使って、服に色を塗ったり、模様を描いたりします。
    • 「この服は何色にしよう?」「水玉模様にしてみようか?」「好きな動物を描いてみようか?」など、お子様のイメージを引き出します。
    • 様々な色を自由に組み合わせて塗ることを促します。
  4. 色や素材で飾る(貼る編):

    • 貼るものの中から、好きな色や柄、素材を選びます。
    • ハサミを使って好きな形に切ります(お子様には丸や四角など簡単な形を切ってもらったり、手でちぎっても良いでしょう)。
    • のりや両面テープを使って、服の形の上に自由に貼り付けていきます。
    • 「このキラキラした紙を貼ったら、どんな服になるかな?」「この布はふわふわするね」「色々な色を混ぜて貼ってみよう」など、素材の違いや色の組み合わせに注目できるように声をかけましょう。
  5. 完成した服を並べてみる:

    • 何枚か服が完成したら、それらを並べて見てみましょう。
    • 「見て!たくさんの素敵な服ができたね。」「どれも違う色や模様が入っているね。」「〇〇ちゃんが作ったこの服と、パパ/ママが作ったこの服は、どこが違うかな?」など、違いに注目し、それを肯定的に捉える声かけをします。

多様性について考える声かけヒント

活動の途中で、あるいは完成後に、以下のようにお子様と話してみてください。

まとめ

おうちにある身近な材料を使って、手軽に取り組める「装いの多様性」をテーマにしたお絵かき・コラージュをご紹介しました。

この活動を通して、子どもたちは「自分と他者の好みは違うこと」「好きなものを自由に表現すること」「違いを楽しむこと」といった多様性の基本的な考え方を、遊びながら自然に感じ取ることができます。

忙しい毎日の中でも、少しの時間を使って、お子様と一緒に「装いの多様性」を発見する楽しいひとときを過ごしていただければ幸いです。