やさしい多様性ワークショップ

手形スタンプで発見!「みんなの手」アート

Tags: 手形アート, 身体の多様性, 簡単工作, 家にあるもの, 手軽

手形スタンプで発見!「みんなの手」アート

子どもたちは、自分の身体や周りの人々の身体に触れる中で、様々な違いがあることに気づきます。手の大きさや形、指の長さ、肌の色など、一つとして全く同じものはありません。この手形スタンプアートは、最も身近な「手」を通じて、身体の多様性やそれぞれのユニークさを発見し、肯定的に捉えることを目的とした簡単な工作活動です。特別な準備は不要で、ご家庭にある材料で気軽に行うことができます。

この活動で育む多様性への気づき

対象年齢

3歳頃から小学校低学年頃まで

(手形スタンプ自体は3歳頃から楽しめます。飾り付けは年齢に応じてより複雑な表現を取り入れることができます。)

準備するもの

手形スタンプアートの作り方

この活動は、準備と後片付けを含めても短時間で行うことができます。

  1. 場所の準備: 机や床が汚れないように、新聞紙やビニールシートを敷きます。子どもが汚れても良い服装に着替えます。
  2. 絵の具の準備: 絵の具をパレットや容器に出します。水彩絵の具の場合は、少し水で溶いておくと手に塗りやすくなります。複数の色を用意すると、色の多様性にも触れられます。
  3. 手に絵の具を塗る(またはつける): 子どもの手のひらに、筆やスポンジで絵の具を塗ります。または、平たい容器に薄く広げた絵の具の中にそっと手をつけても良いでしょう。指先や手の側面までまんべんなく色がつくと、きれいな手形になります。
  4. スタンプする: 絵の具をつけた手を、紙の上にしっかりと押さえます。指先から手のひらまで、紙に密着するように軽く押さえてみましょう。
  5. ゆっくり手を離す: 紙に絵の具がしっかりついたのを確認したら、ゆっくりと手を紙から離します。
  6. 手を洗う: 手形をスタンプしたら、すぐに手や絵の具がついた部分を洗い流します。ウェットティッシュなどで拭くこともできます。
  7. 繰り返す: 乾いた場所や別の紙に、違う色や向きで手形をスタンプしてみましょう。家族みんなで手形を取り合うのも楽しいでしょう。
  8. 乾かす: スタンプした手形が乾くまで、しばらく待ちます。
  9. 飾り付け(オプション): 手形が完全に乾いたら、ペンや色鉛筆で爪を描いたり、指輪を描いたり、毛や模様を書き加えたりして、手形を飾り付けます。シールや毛糸、折り紙などを貼り付けても良いでしょう。想像力を自由に働かせ、それぞれの「手」を個性豊かに彩ります。

多様性について声かけのヒント

手形を見ながら、または飾り付けをしながら、以下のような声かけで多様性について自然と考える機会を設けることができます。

まとめ

手形スタンプアートは、身近な「手」を通じて、自分や周りの人々の身体的な多様性に気づき、それぞれの違いや個性を肯定的に受け入れるための簡単な活動です。準備も片付けも手軽に行えるため、忙しい日常の中でも気軽に取り組むことができます。この活動が、お子様が多様性について考えるきっかけの一つとなれば幸いです。