紙とペンでできる!世界の『あいさつ』カード作り
世界の『あいさつ』カード作り
この活動では、身近な材料を使って世界のさまざまな「あいさつ」を学ぶカードを作成します。異なる言語に触れることを通して、言葉の多様性や世界の文化に自然と目を向けるきっかけを提供します。準備も簡単で、短時間で取り組むことができるため、日々の生活に取り入れやすいでしょう。
この活動から学べる多様性のテーマ
- 言語の多様性: 世界にはたくさんの国があり、それぞれ異なる言葉が話されていることを知ります。同じ「こんにちは」でも、多様な表現があることを学びます。
- 文化への興味: あいさつはその国の文化と結びついています。カード作りを通して、世界の国々や文化に興味を持つきっかけが生まれます。
- 違いを知ることの楽しさ: 自分たちが普段使う言葉とは違う音や文字に触れることで、違いを知ることの面白さや、新しい発見があることを感じます。
対象年齢
3歳頃から小学校低学年頃まで
材料
- 画用紙や厚紙:数枚(牛乳パックの内側などでも代用できます)
- ペンや色鉛筆、クレヨン
- はさみ
- のりやテープ(飾り付けに使う場合)
- シールやマスキングテープ(飾り付けに使う場合、任意)
- (あれば)世界のあいさつが載っている絵本やインターネット情報
作り方・遊び方(ステップ)
- カードの準備
- 画用紙や厚紙を、ハガキサイズやそれより一回り小さいサイズに切り分けます。お子様と一緒に切る場合は、安全なハサミを使用してください。
- あいさつ言葉を選ぶ
- いくつかの国や地域の「こんにちは」にあたるあいさつ言葉を選びます。インターネットで検索したり、世界のあいさつに関する絵本を参考にしたりすると良いでしょう。例えば、英語(Hello)、中国語(你好 - Nǐ hǎo)、韓国語(안녕하세요 - Annyeonghaseyo)、フランス語(Bonjour)、スペイン語(Hola)など、お子様が興味を持ちそうな言葉を選んでみてください。最初は数カ国分で始め、慣れてきたら増やすこともできます。
- カードを描く
- 切り分けた紙の片面に、選んだ国の国旗や、その国を連想させる簡単な絵(エッフェル塔、パンダ、キムチなど)を描きます。お子様が自由に絵を描いたり、シールを貼ったりするのも良いでしょう。
- あいさつ言葉を書く
- 絵を描いた面に、選んだ国の言葉で「こんにちは」を書き込みます。日本語での読み方や、簡単な国の名前も一緒に書いておくと分かりやすいです。お子様が自分で書くのが難しければ、保護者の方が書いてあげてください。
- カードを完成させる
- 必要に応じて、裏面に簡単な国の紹介などを書いても良いでしょう。できあがったカードを並べてみます。
多様性テーマを深めるための声かけヒント
カードが完成したら、お子様と一緒にカードを見ながら、以下のような声かけをしてみましょう。
- 「このカードはどこの国かな?どんなあいさつが書いてあるかな?」
- 「『Hello』って、どんな音がするかな?言ってみよう。」
- 「『你好』って、私たちが使う言葉と全然違うね。面白いね。」
- 「世界には、このカードにある以外にも、たくさんの言葉やあいさつがあるんだよ。」
- 「言葉が違っても、『こんにちは』って、仲良くしたい気持ちを伝える大切な言葉だね。」
- 「もし、この国の人が目の前にいたら、どんなあいさつで声をかけてみようか?」
まとめ
「世界の『あいさつ』カード作り」は、特別な材料や時間を使わずに、お子様が世界の多様な言語や文化に触れることができる簡単な活動です。カードを眺めたり、声に出して言ってみたりすることで、異なる言葉を知る楽しさや、世界への興味が自然と育まれるでしょう。この活動を通して、多様な文化が存在することを肯定的に捉えるきっかけとなることを願っています。